墓石の値段、相場はいくら?購入する前に家族で相談を

お墓の値段

お墓はご家族の思いが込められた大切なもの。

ですが、高価なものなので建てるために全部でいくらかかるのか?何にお金がかかるのか?など、お金の面も気になりますよね。

実際、墓石の相場は140万円ほどです。(墓地代は別)
しかし、墓石の購入価格は100万~200万円ほどと金額の幅がかなり広く、100万円もの差があります。

なぜこのような差が生まれるのか?

その差でどのような違いが出るのか?

 

たくさんの要因はありますが、安心して墓石を建てるために知識として知っておきたいことを石材店ならではの視点からお伝えしていきたいと思います。

最適な墓石を購入するために、この記事では墓石の費用とその内訳を解説し、お墓選びのポイントもあわせてご紹介いたします。
 

墓石の値段について石材店が解説します

窓口での相談

お墓を建てるときには、墓石そのものにかかる費用に加え、工事費、墓地代などの費用もかかります。

お墓を建てる費用の相場と内訳をそれぞれ詳しくみていきましょう。

 

墓石を建てる費用の相場は?

2021年3月のデータによると、墓石を建てる費用の平均価格は全国で140万、茨城では160万、水戸では150万となっています。

 

墓石にかかる費用の内訳は?

お墓を建立するには、主に墓石費用、永代使用料、管理費が必要です。

 

墓石費用

お墓の購入価格の大半を占めるのが墓石費用です。

墓石費用には、石塔、外柵、納骨堂(カロート)、花立、香炉など、お墓のパーツにかかる石材費だけでなく、設置工事費や墓誌や石塔に彫刻する文字彫刻費も含まれていることがほとんどです。

石材費、工事費などを合わせた墓石費用の相場は70万~200万円ほど。

墓石の設置工事費は、建てる場所の工事のしやすさによって大きく異なります。

代金の支払いは、工事前と完成時の2回に分ける場合と、工事前、工事中、完成時の3回に分けて行う場合が多いです。

 

永代使用料(墓地代)

永代使用料とは、お墓を建てる土地にかかる墓地代のことで、相場は60万~100万円程度です。

お墓を建てる区画は、買うのではなく借りて使用します。

永代使用料は契約時に一括で支払い、墓じまいをして土地を返還するまで使用できます。

価格はお墓を建てるエリアや区画の面積によって変わりますが、公営霊園が他よりも安い傾向が強いです。

経営主体 永代使用料の価格の目安
寺院墓地 宗教法人 1㎡あたり10万〜
民営霊園 民間の公益法人 1㎡あたり7万
公営霊園 地方公共団体(市区町村など) 1㎡あたり5万

これに似た言葉で、永代供養があります。

永代供養とは

お墓を継承する子孫がいない、親族が遠方の為「お墓参りに行けない 「今後の管理ができない」方の代わりに、霊園や寺院が遺骨を供養・管理するシステムの事です。

>> 永代供養 寺院紹介ページへ

永代供養は墓じまいを検討される方に多く、土地の返還がない代わりに、安置後の骨壷の返却や収骨後の返却が不可能となります。

 

管理費

管理費とは、水道代、電気代、清掃代、備品など、墓所の設備を維持したり、施設を運営するためにかかる費用のことです。

永代使用料と同様に、寺院墓地や民営霊園より公営霊園の方が安い場合が多く、そのため他と比べると公営霊園は人気が高い傾向があります。

年間管理費の相場
寺院墓地 5,000~25,000円
民営霊園 5,000~15,000円
公営霊園 2,000~10,000円

支払方法は、1年分、数年分、数十年分など様々ですが、毎年1年ごとに支払うことが多いです。

最近では生前葬という形も増えていて、こちらの場合は納骨前から費用がかかる場合もあります。

寿陵墓(生前墓)について

寿陵墓(生前墓)とは、生きているうちにお墓を建てることをいいます。「寿陵」の寿の字が示すように、家に幸せをもたらし、長寿が約束される」といわれ、生前にお墓を建てることはとてもめでたいことなのです。仏教の教えにおいても、「寿陵」を建てることは、「逆修(ぎゃくしゅう)」(生前、自分のために仏事をいとなみ、冥福を祈ること」を為すことになります。 現在、核家族の世相を反映してか、生前にお墓を建てる方が増えています。

>> 寿陵(生前墓)ページへ

 

高い、安いの違いは?

お墓を建てる費用に差がでる理由を、ここでは3つご紹介いたします。

 

①石の種類・使用量

石

お墓に使われる石の種類は、国産は50種類以上、外国産は100種類以上あり、性質や需要、採掘量などによって価格に差がでます。

質が良く希少な石ほど高額になるのです。

例えば、香川県産の庵治石は日本を代表する高級な石材です。必ずしも、国産が高くて外国産が安いというわけではありませんが、海外からの輸入でも中国産の石は比較的安価で求めやすくなっています。例えば、中国産白御影石(福建省産の白御影)などがあげられます。

日本で使用されている約8割といわれています。選びやすいものでいうと、海外産のインド産の石などはよく使われています。

同じ名前でも、石の模様の細かさで等級が分かれており、等級によって価格が変わることもあります。
石の使用量が増えるほど価格は上がるので、大きな墓石ほど値段は高くなります。

価格はできあがった墓石の大きさではなく、削る前の石の全体の大きさで決まるので、加工前の石が大きいと値段が高くなります。

 

②墓石のデザインや付属品

墓石

お墓の種類には、和型墓石、洋型墓石、デザイン墓石等があります。

シンプルな和型墓石だと、安く建てられることが多いです。
同じ和型でも、複雑な造りになっているものほど加工費が高くなります。

 

近年の災害などの経験から、倒壊の被害が少ない洋型墓石も増えています。和型と比較してたかさが低いため、視界がひらけて明るい印象もあります。

洋型

また、オーダーメイドのデザイン墓石を選ばれる方も増えています。
デザイン墓石だと、将棋の駒の形やピアノの形などオリジナルのお墓を作ることができますが、価格は高くなります。

立体的な彫刻を施したり、付属品を追加したりする場合は、その分価格が上がります。

彫刻

新しい墓石として、樹木葬という形も増えています。

樹木葬はまだ歴史の浅い供養スタイルですが、公共・民間を問わず続々と整備が進んでおり、急速な広がりを見せています。日本初の樹木葬は、1999年に岩手県の寺院 大慈山祥雲寺(現:長倉山 知勝院)によって栗駒山山麓につくられたのが始まりで、ご遺骨のそばに低木類の樹木を植えていき、里山の緑化再生を兼ねたものでした。現在、各地で広まっている樹木葬は、墓標となる樹木(シンボルツリー)を1本植えて、その周囲にご遺骨を埋葬するスタイルがほとんどです。

>> 樹木葬とは?気になる費用や購入の流れを解説 より引用

 

桜や紅葉、ハナミズキなどのシンボルツリーの周りに遺骨が埋葬されます。
樹木葬と一口に言ってもそのスタイルは様々で、樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風のものなどもあります。

 

③墓地の立地

一般的に工事費は、建てる墓石に使われている石材の量で左右されます。

ですが、工事のしやすさによって工事費は変わるので、山間部と整備された土地では価格が異なります。

墓石を運ぶ車を停める場所から墓石を建てる場所までが遠かったり、道幅が狭くて運搬しにくかったりすると、標準的な霊園の工事費よりも高くなるので、墓地の立地も確認しましょう。

 

墓石の購入を決める3つのポイント

お墓を建てるときにはもちろん総額費用を抑えることも重要ですが、大事なのは値段だけではありません。

予算のことも考えつつ、想いを大切にしたお墓づくりをしましょう。

先に上げたことをまとめて、選び方の3つのポイントをご紹介しますので、お墓を探す際の参考にしてみてください。

 

①墓地の決まりで石材店が指定されているかどうか

墓地の決まりで石材店が指定されているケースがあります。

一般的に、公営霊園では指定がなく、民営霊園では指定されており、寺院墓地は指定の有無が混在しています。

霊園のサイトで調べたり、電話で問い合わせたりして、指定石材店の情報を確認しましょう。

石材店の指定がないと複数の店舗を比較できるので、指定のない公営霊園の場合購入価格を抑えられることが多いです。

石材店が指定されている霊園では、こちらから指定しない限り、見学に行ったときに自動的に担当石材店が決められるので注意が必要です。

担当石材店が決まった後では、基本的には他の石材店と比べることができないので、石材店については先にしっかり調べておきましょう。

石材店を選ぶときは価格だけでなく、相談のしやすさなど、信頼できるかどうかも基準にするとよいでしょう。

 

②墓地の立地や設備

窓口での相談

墓地の立地は、お墓を建てるときの工事費にも関わってきますので、事前に見学に行くことをおすすめします。

見学に行く際は、

  • 交通の便はどうか
  • 設備は整っているか
  • 雰囲気は気にいるか
  • 地盤に問題がないか

などを確認します。

これから何年も通う場所ですので、お墓参りが負担にならないように、近くて通いやすく設備の整った場所を探してみるとよいでしょう。

墓地に足を運びたくなるのは大切なことです。

最近では、様々な理由から、改葬という形でお墓のお引越しを検討される方も多くなりました。

お墓の引っ越し(移転や移動)を改葬(かいそう)といいます。

改葬とは

お墓の引っ越しにかかる料金は一般的には下記になります。しかし、寺院や霊園によってかかる料金が変わる場合がありますので、注意が必要です。

>>お墓じまい、お引越しページへ

改装の場合も同様に、立地や設備など事前に下調べをしてから墓石を建てると安心です。

 

③墓石の種類・デザイン・大きさ

和型か洋型かデザイン型か、加工や付属品はどうするかなどは、地域や宗教によっても変わるので、ご家族でよく相談しましょう。

オリジナルのデザインで作る場合は、霊園で規定がある場合があるので確認が必要です。

石材は耐久性があり、経年劣化に強いものが良いとされていますが、見た目、産地など、自分の好みで決めるのもよいでしょう。

ただし、墓地の場所によっては石材が限定されることもあります。

たとえば、海が近い墓地だと、潮風による塩害があるので、その影響を受けにくい石材にすることが必要です。

墓石の大きさは、墓地の広さや雰囲気にあったものにする必要があるので、あらかじめ墓地の広さを確認しましょう。

 

判断しにくい墓石の値段はこしば石材にご相談下さい

お墓の値段は、石の種類やお墓の大きさ、デザインなど、希望する条件によって大きく変わってきます。

墓石の値段

代表的な洋型墓石のオリジナルデザインと、モダンなカーサメモリアのセット例をご紹介いたします。 お墓の価格の目安にご活用ください。 ※墓地の大きさや条件により価格が異なる場合がございます。

>>お墓の値段 ページへ

 
お客様のお悩みをじっくりお聞きしたいので、こしば石材店では無料相談を随時行っております。ご家族の想いを大切にしてお墓選びのサポートをさせていただきますので、お気にかかる点がございましたらご遠慮なくお尋ねください。

後悔しないお墓づくりができるよう、納得のゆくまで一緒に考え、想いを形にしましょう。

窓口での相談

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